骨足りないし心臓多い

考えてること書く

あみんの「待つわ」の出だしがすげえ好き

あみんの「待つわ」の、出だしの

「かわいいふりしてあの子 わりとやるもんだねと

言われ続けたあの頃 生きるのがつらかった」

っていう歌詞がすごい好きで、この曲全然歌えないのにこの歌詞だけがたまに頭を離れなくなる。

「かわいいふりしてあの子わりとやるもんだね」なんて周りの女達から陰口を叩かれ、誰にも理解されず本当の自分を誰にも曝け出すことが出来ず、こうやって強く孤独に生きていくしかないんだと覚悟を決めようとしていたあのとき、「この人になら自分の弱さも普通の若い女であることも目の前で認めて、すべてを預けていい」と思えるような相手に出会ってしまったっていう、でもその人は振り向いてくれなくてずっと待ち続けてる、多分この曲はそういう曲だと思う。

なんでもそつなくこなせちゃって、そのわりガツガツしたそぶりを見せることもなく涼しい顔してられちゃうような、そういう嫌われる奴の心情っていまどきあんまり誰も書いてくれない。生きてるだけで嫉妬される人、絶対一定数いるんだけど。すごくしんどいはずなんだけど、その弱音自体が周りには嫌味にしか聞こえないから、結局また強さを装う鎧に閉じこもる他なくなる。で、またその鎧がその人の孤高の美しさに磨きをかけて、冷たい美貌にみんなまた嫉妬して好き勝手な負け惜しみを言いだすんだ。そんな人のことを特別扱いしない誰かが現れたとき、一瞬で心を溶かされてしまう、そういう不本意で苦しい恋の曲。もっと増えないかな! にしてもヒット曲なのに題材がマニアックだなあ……。