骨足りないし心臓多い

考えてること書く

命のバトンて

久しぶりの投稿なのにつらい内容になってしまってつらい。仕事の昼休憩なので短く済ませます。

昨日の夜、私たち家族が大好きな「家ついていっていいですか」の録画を3人で見ていた。奥様を若くで亡くされ、二人の娘をタフに必死に厳しく強がりながら泣きながら懸命に育てているお父さんの姿に胸打たれる内容で、非常に良い特集だったんだけど、最後にそのお父さんが「娘たちが独り立ちして家族を持って、子供を産むのを見届けるまでが自分の役目だと思う。彼女が産んでくれてせっかく生まれてきたんだから、命のバトンを繋いでほしい」

というような主旨のことを言ったのを聞いて、私はそれまで感動していたのに一瞬で寒気がしてしまった。なんというか、「娘がレズビアンなどの異性と恋愛や性行為をしないセクシュアリティ、あるいは妊娠できない身体だったらどうするんだろう」まで一瞬で頭が回ったわけではなく、「私命のバトン繋げないんだな。てか、命のバトンて何(笑)」っていうほうの冷笑が先に出てしまって、気持ち悪くなった。

差別がどうのこうのという話はする気はないししたくない。でももう人類も文明長いんだから、そろそろ子孫繁栄がえらい尊いとかいう獣臭いダセェ価値観やめろよ、と思うだけなのだ。そりゃあ産める人たち、産みたい人たちは勝手に産んでほしいと思うし(なのでお金と仕事の問題でそれすらもかなわないヤバイ社会は本当にどうにかしたほうがいい)、それが彼らの望みだとしたら素晴らしいことではあるんだけど、仮に誰もそれを望まなくなるときがきたとしたら、そのときに訪れる人類滅亡は全然、バッドエンドじゃなくないですか?